マルティ・ドミンゲス(1966年生まれ)はバレンシア大学ジャーナリズム科の教鞭を執っている。科学雑誌「メトド」の出版責任者としての功績を認められ国民ジャーナリズム賞を受賞。

マルティン・ベラサテギ(1960年、サン・セバスティアン生まれ)は、スペイン人でただひとりミシュランの星を7つ獲得した、世界的な料理人のひとり。飽くなき探究心と大きな情熱が、彼を料理人として頂点に押し上げた。しかし彼はただ、心から好きなこと、つまり、料理をつくること、次の世代に自分の知識を伝えることを、ずっと楽しもうとしているだけ。国外に高級料理店――上海のマルティン・レストラン――を開いた最初のスペイン人シェフでもある。

マルコス・チコットは1971年マドリード生まれ。臨床心理学、経済学、労働心理学の学士号取得。2007年結婚してふたりの子どもルシア(2009年生まれ)とダニエル(2012年生まれ)の父親。プラネタ賞、マックス・アウブ賞、フアン・パブロ・フォルネール賞、バダホス市賞各賞の最終候補になった。また、国際ロータリー小説賞、フランシスコ・ウンブラル小説賞を受賞。El asesinato de Pitágoras(ピタゴラスの殺人)のための考証と執筆に3年近くをかけ、「生涯最高の小説」の手ごたえを感じている。

マリオ・ムクニック(1931年ブエノスアイレス生まれ)は、1953年ニューヨークのコロンビア大学で物理学の学士号、1957年ローマ大学で物理学の博士号取得。1966年、物理学から編集の世界へ転身。1968年パリのロベール・ラフォンに入社、1973年には父のハコボ・ムクニックとともにバルセロナにムクニック・エディトーレス(現エルアレフ)を設立。長いキャリアを持つ名高い編集者で、どの出版社でも常に経済的価値よりも文化的価値を大切にしてきた。ムクニック・エディトーレスを失った後はアナヤで働き、のちに独立系出版社デル・タリェール・デ・マリオ・ムクニックを設立した。