UNED出版局の事業目的は科学、文化、知識の普及。同大学の学生及び様々な分野の専門書に関心を持つ一般読者に向けた出版活動を行っている。https://bit.ly/34DqQJf
ガルシア=マルケスの『百年の孤独』の翻訳などを手掛け、スペイン語圏文学を長年にわたって日本に紹介してこられた鼓直氏のエッセイ。
今、アルゼンチン文学がおもしろい!
今でこそ海外からも簡単に本が買えたり、電子書籍で気軽に 洋書が楽しめる時代になりましたが、数十年前までは、日本で スペイン語の書籍と出会える場は本当に限られていました。そ んな時代、市ヶ谷でスペイン人修道女たちが経営していたマ ナンティアル書店がありました。そのお店を引き継ぎ、現在もス ペイン語書籍の泉として重要な拠点となっているセルバンテ ス書店を率いる高木さんのエッセイをお届けします。
本を書く人、挿絵を描く人、翻訳 する人、編集する人、校正する人、デザインする人、宣伝する人、批評する人、研究する人、そして、読む人に届ける書店。本に関わるたくさんの人たち。このエッ セイは、いままでこのシリーズでは一度も光があたらなかった書店の物語です。
洋書が今ほど簡単に手に入らなかった当時、市ヶ谷 の駅から坂を登りきった場所にあるビル。スペイン語 で楽しそうに会話をしながら、棚の整理や本の梱包や 発送などの作業をしているスペイン人女性たちの姿 が見えます。